株式投資とは
株式投資とは、株式会社が資金を調達するために発行する「株(株式)」を購入することで企業へ投資し、「株主」になることです。
株主になることで、株主総会に出席したり議決権を行使できるほか、企業によっては配当金をもらうことができたり、株主優待を受けられることもあります。
株式投資で得られる利益は、大きく分けて3種類あります。
株の売買による差額から利益を得る「値上がり益(キャピタルゲイン)」、企業から株主へ支払われる配当金によって利益を得る「配当益(インカムゲイン)」、商品や商品券などが得られる「株主優待」の3つです。
値上がり益(キャピタルゲイン)とは
「値上がり益(キャピタルゲイン)」とは、株式の購入価格と売却価格の差額から利益を得ることです。株式だけでなく通貨や不動産などの取引でも使われる言葉です。
株価は日々上下しますので、購入時よりも高い株価のときに売却すれば、その差額が利益となります。
【例】1株あたり100円の株を100株購入し、1株あたり150円のときに売却した場合、50円×100株で5,000円の利益になります。(実際にはここから手数料や税金が差し引かれます)
「値上がり益(キャピタルゲイン)」を狙うには、その企業の株価がこの先上がるか下がるかを予想する知識や、売却するタイミングを見極める判断力が必要になります。
配当益(インカムゲイン)とは
「配当益(インカムゲイン)」とは、株式の配当金や投資信託の分配金など、資産を保有し続けることで得られる利益です。預金で得られる利息もこれにあたります。
株価と配当金の割合を示した数値を「配当利回り」と呼び、その銘柄でどのくらい配当益が得られるかの指標になります。
【例】1株あたりの株価が500円で配当金が20円の場合、「20÷500×100=4」で配当利回りは4%ということになります。(配当金は1回に支払われる金額ではなく年間に支払われる合計です)
配当金が支払われる時期や回数は企業によって異なり、日本株の多くは年に1回もしくは2回ですが、米国株では年に4回支払われる企業も多くあります。
配当金は上場している全ての企業が実施しているわけではなく、配当金を行っていない企業もあります。また、業績や企業方針により配当金が廃止される場合もあります。
そのため「配当益(インカムゲイン)」を狙うには、その企業が継続的に成長していけるかどうかを判断する必要があります。
株主優待とは
「株主優待」とは、企業が一定数以上の自社株を保有している株主に与える優待制度のことです。その企業が扱う実際の商品がもらえたり、商品券や割引クーポンなどがもらえるケースもあります。こちらも配当金と同様に、業績や企業方針により廃止されることがあります。
配当金の「配当利回り」と同じように、株主優待でもらえる商品などをお金に換算し株価と比較したものを「優待利回り」と呼びます。
このページでは、「株式投資とは何か」と「株式投資によって得られる利益の種類」について記載しました。次の記事では株式投資の始め方を簡単に説明してみたいと思います。